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神戸大学 数理・データサイエンスセンター 1周年記念シンポジウム データサイエンスが創る未来

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開催チラシ_裏 開催チラシ_表

インターネット、スマートフォン等の爆発的普及がもたらす膨大なデータと、AI(人工知能)技術等の発展により、世界的に第4次産業革命が急速に発展する中、数理・データサイエンスに関する人材育成、先端研究、産学・地域連携をミッションとする神戸大学 数理・データサイエンスセンターは、2017年12月の設立から1周年を迎えます。

これを記念して、各界をリードする方々に基調講演をいただき、データサイエンスの現状と未来を俯瞰するシンポジウムを開催いたします。どなたでも参加可能ですので、ご興味をお持ちの方は是非ご参加ください。

このシンポジウムは終了しました。開催報告はこちら

シンポジウム概要

【日時】
2018年12月1日(土) 13:00~17:30
【会場】
神戸大学 出光佐三記念六甲台講堂(神戸市灘区六甲台町2-1)
【主催】
神戸大学 数理・データサイエンスセンター
【後援】
神戸大学 大学院理学研究科、神戸大学 大学院工学研究科、神戸大学 大学院経済学研究科、
神戸大学 大学院システム情報学研究科、神戸大学 学術・産業イノベーション創造本部、
データ関連人材育成関西地区コンソーシアム、神戸大学 キャリアセンター
【定員】
500名(参加費無料)
【申込方法】
お申込みフォームよりお申込み下さい。
【プログラム】
2018年12月1日(土)
時刻 内容
13:00~13:15 開会の挨拶
武田 廣(神戸大学 学長)
齋藤 政彦(神戸大学 数理・データサイエンスセンター センター長)
13:15~13:55 【基調講演①】
AIで見るデータの世界~Bloombergにおけるビッグデータの機械学習処理~
三村 啓太(Bloomberg L.P. ニュース&サーチテクノロジーアジア統括マネージャー)
逢坂 真吾(Bloomberg L.P. グローバルデータ部日本経済指標担当)
13:55~14:35 【基調講演②】
"シン・ニホン"AI×データ時代における日本の再生と人材育成
安宅 和人(慶應義塾大学 環境情報学部 教授、ヤフー株式会社 CSO)
14:35~15:15 【基調講演③】
分野をつなぎ、イノベーションを生み出すデータサイエンスの力
樋口 知之(統計数理研究所 所長)
15:15~15:30 休憩
15:30~15:45 【神戸大学CMDS研究紹介①】
社会科学におけるデータサイエンスの役割
羽森 茂之(神戸大学 大学院経済学研究科 教授)
15:45~16:00 【神戸大学CMDS研究紹介②】
次世代乳がん検診に向けた世界初のマイクロ波マンモグラフィの開発と臨床研究
-現行のX線マンモグラフィは65才未満のアジア人の半数以上が適用困難-
木村 建次郎(神戸大学 数理・データサイエンスセンター 教授)
16:00~16:20 【神戸大学CMDS研究紹介③】
CMDSのあゆみ~この一年を振り返って~
小澤 誠一(神戸大学 数理・データサイエンスセンター 副センター長)
16:20~16:30 休憩
16:30~17:20 パネルディスカッション
■司会:小澤 誠一
■パネリスト:三村 啓太、安宅 和人、樋口 知之、
       松崎 太亮(神戸市企画調整局 政策企画部 ICT連携担当 部長)、
       齋藤 政彦
■テーマ:データサイエンスとイノベーション、人材育成、産学・地域連携
17:20~17:30 閉会の挨拶
水谷 文俊(神戸大学 理事 総括副学長)

講演情報

基調講演①:AIで見るデータの世界~Bloombergにおけるビッグデータの機械学習処理~

講演者2 講演者1
【講演概要】
テクノロジーの進化に伴って爆発的に増えたデータ。 日々増え続けるデータに埋もれる世界の現状に対して、ブルームバーグはどのようにしてデータを正確かつ迅速に価値ある情報に変えて世界中に届けているのか、実際の業務で使われている機械学習や深層学習の実例も交えて講演を行う。 また、金融業界におけるテクノロジーやデータの現状だけでなく、未来である今後の可能性と課題についてもふれ、どのようにしてこれからに備えていくかについて考える。
【講演者略歴】
三村 啓太(Bloomberg L.P. ニュース&サーチテクノロジーアジア統括マネージャー)
オハイオ・ノーザン大学卒 Computer Science専攻 Marketing, Business Administration副専攻
Bloomberg グローバルデータ部Third Party Indexデータアナリスト(2016/08 - 2018/01)
Bloomberg ニュース&サーチテクノロジーJapanese Indexer (2018/1 - 2018/3)
Bloomberg ニュース&サーチテクノロジーアジア統括マネージャー (2018/3 - 現在)
逢坂 真吾(Bloomberg L.P. グローバルデータ部日本経済指標担当)
ブリガム・ヤング大学卒 Information Systems専攻
Bloomberg グローバルデータ部M&Aデータアナリスト (2015/07 - 2018/02)
Bloomberg グローバルデータ部日本経済指標アナリスト (2018/03 - 現在)

基調講演②:"シン・ニホン"AI×データ時代における日本の再生と人材育成

講演者3
【講演概要】
国力的にも知財創出力的にも急速に弱体化しつつある日本はここまでのAI×データ戦争で米中に大敗しつつある。 本講演では国の人工知能技術戦略会議、経済産業省における新産業構造ビジョン作成を含む様々なAI、データ関連検討に深く関わってきた立場から、 時代の俯瞰の上で、我が国の置かれた現状を直視すると共に、その背景をAI×データの戦いにおける基本三要素、またリソース配分の視点から振り返り、 その上で系(システム)としてみた日本に必要な取り組みを提案する。
【講演者略歴】
安宅 和人(慶應義塾大学 環境情報学部 教授、ヤフー株式会社 CSO)
データサイエンティスト協会理事。東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻にて修士課程終了後、マッキンゼー入社。4年半の勤務後、イェール大学脳神経科学プログラムに入学。2001年春、学位取得(Ph.D.)。ポスドクを経て2001年末マッキンゼー復帰に伴い帰国。マーケティング研究グループのアジア太平洋地域中心メンバーの一人として幅広い商品・事業開発、ブランド再生に関わる。2008年よりヤフー。2012年7月よりCSO(現兼務)。全社横断的な戦略課題の解決、事業開発に加え、途中データ及び研究開発部門も統括。2016年春より慶應義塾大学SFCにてデータドリブン時代の基礎教養について教える。2018年9月より現職。内閣府 人間中心のAI社会原則検討会議 構成員、官民研究開発投資拡大プログラム (PRISM) 運営委員、経団連 未来社会協創TF委員なども務める。著書に『イシューからはじめよ』(英治出版、2010)。

基調講演③:分野をつなぎ、イノベーションを生み出すデータサイエンスの力

講演者4
【講演概要】
スマートフォン、ブロードバンド(高速無線通信)、クラウドにより私たちの生活空間は巨大なデータ空間と一体化しつつあり、新しい魅力的な情報サービスを提供できることがあらゆる企業にとっての生命線となっています。 さらにキャッシュレス社会は、私たちの生活基盤や価値観、そして資本主義の有り様までをも変容しつつあります。この動向は何も産業界に限ったことでなく、大学での研究開発現場においても全く同じ事が言えます。 時代の激変期に何を私たちは学び、どんなセンスとスキルを身につけるべきなのか、みなさんといっしょに考えていきたいと思います。
【講演者略歴】
樋口 知之(統計数理研究所 所長)
1989年東京大学 大学院理学系研究科 博士課程修了後文部省統計数理研究所に入所。2011年より情報・システム研究機構理事 統計数理研究所長。一般社団法人データサイエンティスト協会顧問。日本学術会議の数理科学及び情報学分野の連携会員でもある。専門はベイジアンモデリング。

神戸大学CMDS研究紹介①:社会科学におけるデータサイエンスの役割

講演者5
【講演概要】
社会科学、その中でも経済学において、どのような分野においてデータサイエンスを取りいれた研究が行われているのか、その概要と将来に向けての展望について議論を行いたい。社会科学においては、近年、データの利用可能性が高まり、データサイエンスの手法を取り込んだ分析も飛躍的に進んでいる。いくつかの応用例について解説を行い、神戸大学の経済学部における教育活動の例も紹介したい。
【講演者略歴】
羽森 茂之(神戸大学 大学院経済学研究科 教授)
デューク大学・Ph.D.
Distinguished Fellow (International Engineering and Technology Institute), Honorary Chair Professor (Asia University), Vice President (International Research Institute for Economics and Management)
専門分野:金融・マクロデータを中心とした計量分析

神戸大学CMDS研究紹介②:次世代乳がん検診に向けた世界初のマイクロ波マンモグラフィの開発と臨床研究-現行のX線マンモグラフィは65才未満のアジア人の半数以上が適用困難-

講演者6
【講演概要】
現⾏の乳がん検診技術であるX線マンモグラフィの有効性が全世界で問われている。 50才未満のアジア⼈の79%、⽩⼈の61%、⿊⼈57%、50才から64才ではアジア⼈の61%、⽩⼈の46%、⿊⼈42%が⾼濃度乳房を持つといわれ、既存の⽅法が適⽤できない。 本研究ではこの課題を解決すべく、散乱場の逆解析理論の研究を起点として、世界で初めてマイクロ波マンモグラフィの開発と臨床研究に成功、実⽤化と社会実装を急速に進めており、 最終的には、早期発⾒により乳がんで死ぬ⼈を全世界からゼロにすることを⽬指している。
【講演者略歴】
木村 建次郎(神戸大学 数理・データサイエンスセンター 教授)
神戸大学 数理データサイエンスセンター 教授、理学研究科教授、博士(工学)。 専門 計測科学、多重経路逆解析理論の発明により世界初のマイクロ波マンモグラフィを実現。2017年に「次世代乳癌スクリーニングのためのマイクロ波散乱場断層イメージングシステムの開発」により、第一回日本医療研究開発大賞を受賞 (内閣官房 健康・医療戦略室主催、首相官邸にて表彰) 。

神戸大学CMDS研究紹介③:CMDSのあゆみ~この一年を振り返って~

講演者7
【講演概要】
昨年12月1日に設立されて以来、CMDSでは、数理・データサイエンス教育、AIやデータサイエンスに関連した国プロの参加や企業共同研究、産官学連携、 国際連携の実施、そしてデータサイエンス人材育成への社会貢献など、さまざまな取り組みを行ってきた。 この一年の活動を振り返って、CMDSがどのようなミッションを果たしてきたのかを再確認し、今後、どのように発展させていくべきかについて皆様と一緒に考えたい。
【講演者略歴】
小澤 誠一(神戸大学 数理・データサイエンスセンター 副センター長)
神戸大学 数理・データサイエンスセンター 副センター長,工学研究科電気電子工学専攻 教授を兼任。ニューラルネット、機械学習を用いたビッグデータ解析、特に、サイバーセキュリティ、プライバシー保護データマイニングなどの研究に従事。現在、International Neural Network Society 副会長(広報)、Asia Pacific Neural Network Society 副会長(財務)、日本神経回路学会 理事(国際)、IEEE Trans. on Cybernetics (IF 8.803)などのAssociate Editorを務める。

情報交換会

【日時】
2018年12月1日(土) 17:45~19:00
【会場】
アカデミア館1F BEL BOX
こちらの42番の建物です。
【会費】
2000円(要事前申込)
【申込方法】
シンポジウム参加申込時に、情報交換会への参加意思をご入力ください。

開催報告

2018年12月1日(土)神戸大学 数理・データサイエンスセンター1周年記念シンポジウム「データサイエンスが創る未来」を開催しました。

神戸大学 数理・データサイエンスセンターは、数理・データサイエンスに関する人材育成、先端研究、産学・地域連携をミッションとして2017年12月に設立されました。 当センターは設立1周年を迎えたことを記念して、12月1日、出光佐三記念六甲台講堂において、シンポジウム「データサイエンスが創る未来」を開催しました。
はじめに武田廣学長、齋藤政彦センター長から開会の挨拶があり、続いて4名の講演者より基調講演が行われました

まず、ブルームバーグ・エル・ピー社の三村氏、逢坂氏より、「AIで見るデータの世界~Bloombergにおけるビッグデータの機械学習処理~」のタイトルで、情報を取り扱う企業の立場から、インターネット上で増え続けるデータの収集や提供の方法についてなど、実例を交えつつお話をしていただきました。

続いて、ヤフー株式会社 CSOであり慶應義塾大学教授の安宅和人氏より、「"シン・ニホン"AI×データ時代における日本の再生と人材育成」のタイトルでご講演いただきました。時代が確変モードに突入している中、日本では相対的な国力が急激に衰退していること、それに対応するためにも教育カリキュラムの刷新が早急に必須であり、今後求められる人材の育成のためのカリキュラムの提案をいただきました。革新はいつの時代においても若者によってもたらされるとし、中等教育・高等教育の重要性を述べられました。

最後の基調講演では、統計数理研究所の樋口知之所長より、「分野をつなぎ、イノベーションを生み出すデータサイエンスの力」をご講演いただきました。この分野における政策および研究の30年のあゆみを振り返り、現在の知見を述べられました。また、日本においては、データサイエンス教育プログラム、人材数などで、データサイエンスの育成は急務であるとし、当センターの果たす役割について期待の言葉をいただきました。

基調講演に続いて、数理・データサイエンスセンターの3名の教員が研究紹介を行いました。経済学研究科の羽森茂之教授からは社会科学におけるデータサイエンスの役割について、数理・データサイエンスセンター木村建次郎教授からは次世代乳癌検診に向けた新しい技術の開発について、副センター長の小澤誠一教授からは数理・データサイエンスセンターのこの一年の活動について講演がありました。


最後に、基調講演者、神戸市職員、齋藤センター長らによるパネルディスカッションを行いました。 神戸市職員の松崎太亮氏から、神戸市がめざすオープンガバメントについて実際の取り組み事例の紹介の後、データサイエンスとイノベーション、人材育成、産学・地域連携をテーマにディスカッションが行われました。

本シンポジウムへは、企業・研究所関係者、教育関係者、学生など、240名の参加がありました。

【参考資料】
CMDSのあゆみ~この一年を振り返って
(神戸大学 数理・データサイエンスセンター 副センター長 小澤 誠一)

【写真】
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