イベント

第3回 CMDSデータサイエンス・ビジネスセミナー
~ブロックチェーン時代の貿易物流~

神戸大学の学生・教職員であればどなたでも参加可能ですので、奮ってご参加ください。

開催概要

【講演概要】

デジタル技術をフル活用して業務プロセスを変革し、顧客体験を最大限に高めるデジタル・トランスフォーメーション(DX)は企業や業界全体の競争力を強化する上での重要なキーワードとなっている。しかし、現実に目を向けると、いまだに紙ベースで企業間のやりとりが行われる非効率な業務プロセスが多く存在し、生産性の向上を阻んでいる。その代表例が年間17兆ドルにものぼる物品が輸送される国際貿易分野である。

セキュリティと可視性が高く、低コストで効率の良いブロックチェーン技術は、海運業界が抱えていた課題の解決手段を提供している。世界最大の海運企業であるマースクラインとIT大手のIBMは、ブロックチェーンをベースとしたグローバルなサプライチェーンプラットフォーム「TradeLens(トレードレンズ)」を共同開発し、2018年12月に商用サービスを開始した。このプラットフォームは、非金融領域におけるブロックチェーン活用の先行事例として、注目を集めている。その詳細について、ご紹介する。

【日時】
2019年9月17日(火) 12:00~13:00
【場所】
工学研究科C2棟 C2-301教室
【対象者】
神戸大学の学生・教職員(参加登録不要)
【共催】
神戸大学 数理・データサイエンスセンター
一般社団法人 デジタルトランスフォーメーション研究機構
【講演者】
平田 燕奈 特命講師
講師 平田氏
【講演者プロフィール】

A.P.モラー・マースク トレードレンズ グローバル戦略企画担当
神戸大学数理・データサイエンスセンター特命講師

中国東北財経大学卒業。神戸大学経営学研究科博士後期課程修了。
A.P.モラー・マースク トレードレンズ グローバル戦略企画担当。経営学博士。1998年マースクに入社以来、カスタマーサービス、営業、航路管理、マーケティング、Eコマース部門において管理職を歴任。NACCS業務やE-ブッキング業務など、数々の自社システム電子化推進プロジェクトを成功に導く。
2018年5月より、マースク社とIBM社の協業ユニットであるトレードレンズにおいて、ブロックチェーン物流プラットフォームの開発推進に従事。
2018年10月、「e-Shipping―外航海運業務の電子化」(海文堂、平田燕奈著、森隆行監修)出版。2019年9月より、神戸大学数理・データサイエンスセンターにて特命講師を務める。


※ 第1回(2018年11月13日開催)の内容はこちら

※ 第2回(2019年7月25日開催)の内容はこちら

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