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KOBE×DXプロジェクト2019
DXミドルマネジメント向け講座(全4回)

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開催概要

変化の激しいビジネス環境や顧客ニーズが多様化する現在の社会では、あらゆる場面でデータの活用やデジタル技術が不可欠です。こうしたデータやデジタル技術やデータの活用については、かつてのようにITの専門家であるベンダや企業・自治体内の情報システム部門だけでなく、事業・サービスを主導するミドルマネジメント層が理解していなければ、事業の効率化やイノベーションを期待することはできません。今や業務、経営とデジタルは完全に一体となっています。

本講座は、まずデジタル技術について、その各技術の概要について簡単に触れた後、データの利活用について、事業を推進するリーダー役であるミドル層として最低限、理解しておかなければならない知識について、活用事例やデータ取得の難しさ等も含めて紹介します。特にこれからの社会やビジネスを大きく変えるであろうVRについて実際に体感し、デジタル技術を自分事として捉えられるようにします。この講座を受講することによりデジタルを活用した未来を想像し、自社ビジネスとデジタルのつながりを考えることができるようになることが期待できます。

また、本講座受講後はデータ利活用のための技術を、深い知見を有する社員や委託先とスムーズなコミュニケーションができるようになり、また、経営層に対しては意思決定に必要なデータを提供し、それを説得力のある形で説明できるレベルになることが期待できます。

※ 本講座はKOBE×DXプロジェクト2019の一環として神戸市より補助金を受けて開催しております。

開催チラシ_表 開催チラシ_裏
【日時】
2020年1月10日・1月17日・1月24日・1月31日(全金曜日)18:30~20:30
【会場】
神戸学院大学 神戸三宮サテライト(ミント神戸17階)
神戸市中央区雲井通7丁目1-1
【対象】
企業や⾃治体でDXを活⽤して事業の効率化やイノベーションを企画する⽴場の職員・社員(課⻑・係⻑クラス)
*既にIT・デジタル領域に⼀定の知⾒をお持ちの⽅(IT企業やIT部⾨にご所属の⽅)は対象外とさせていただきます。
【定員】
30名
【参加費】
1受講者につき5万円(受講料については個別に対応します)
【主催】
一般社団法人デジタルトランスフォーメーション研究機構
【共催】
神戸大学 数理・データサイエンスセンター、株式会社 日本総合研究所
講座内容
回数 開催日 内容 講師
第1回 1/10 デジタル技術の概要と体感
第1回の前半は、DXを推進する上で不可欠となる次世代ICT技術(AI、IoT、ブロックチェーン、AR/VR等)について、キーワードを整理しその要諦を概括的に解説します。ビジネスの現場において、こうしたキーワードが登場した際、他者に説明できるようになることはもちろんのこと、これらの技術が自社ビジネスにどう影響するかを考えられるようになれることを目標とします。後半は、次世代ICT技術の一つであるVRに実際に触れ、それらの技術が持ちうるポテンシャルを体感して頂きます。VRを使用することで、自分の前の見える未来空間を疑似体験し、自らの発想を広げることを学ぶものとします。
日本総合研究所
第2回 1/17 VRワークショップ
企業や自治体等がDXを進めることの意義は、様々なデジタル技術を活用することそのものでなく、その技術を活用して製品やサービス、ビジネスモデルを変革することにあります。第2回は、前回に続きVRを活用し、DXが未来社会のテーマを通じて自社に与える影響を考え、今後のビジネス展開について、少人数のグループに分かれてディスカッションし、具体化するきっかけを作るものとします。特に、DXの世界においては、技術の活用により、従来の手法では関係者で伝えきれない発想やアイディアをデザインし、世界観を共有することができるようになります。本講座でもVRを用いたワークによりその相互理解・共感の重要性を体験するものとします。
日本総合研究所
第3回 1/24 デジタルトランスフォーメーションがもたらす社会変革(1)
「いまさら聞けないデジタル化」

なぜ,「いまさらデジタル化?」なのでしょうか.1940年代にデジタル計算機であるZuse Z3が開発されて以来,半導体やネットワークの技術発展は目覚ましく,音,映像,文書,地図,商取引,物流など,あらゆるもののデジタル化が進み,気がついたらデジタル化されてないものを探す方が難しくなりました。これらデジタル情報は『データ』として記憶装置に蓄えられ,それらはサーバーを介してネットワークでつながっています。そして,この20年ほどでGAFAなどのプラットフォーマーはこのサイバー空間の構造をうまく利用し,膨大な利益を生み出す企業になりました。データを生み出す『デジタル化』。意味あるデータをどのように生みだし,とう活用したらよいか?それに必要な技術は何か?それがAIやIoTなのか?いまさらですが,いくつかの事例を通して,この問いに答えたいと思います。
小澤 誠一
(神戸大学数理・データサイエンスセンター副センター長、大学院工学研究科教授、RIDX理事)
寺田 努
(神戸大学大学院工学研究科)
第4回 1/31 デジタルトランスフォーメーションがもたらす社会変革(2)
「経済データ分析と因果推論」

今年のノーベル経済学賞は、MITのアビジット・バナジー教授、エステール・デュフロ教授、ハーバード大学のマイケル・クレマー教授の3名が受賞しました。医薬品開発などで用いられる「ランダム化比較試験」という実験手法を用いて因果関係を分析し、世界の貧困問題を緩和するために有効な方策を提唱したことが高く評価されました。第4回では、主として経済データを念頭に、「相関関係と因果関係はどう違うのか?」、「因果関係を明らかにするためにはどのような分析手法を用いればよいか?」、「経済データを用いて因果関係を分析する際にはどのような点に注意する必要があるか?」「具体的な政策評価をどのように行えばよいか?」等に関して、できるだけわかりやすく解説を行います。
羽森 茂之
(神戸大学大学院経済学研究科教授)
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