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KOBE×DXプロジェクト2019
第1回DX特別経営セミナー
「デジタルトランスフォーメーションが創る未来と戦略」
~産官学連携のKOBEモデルの構築~

このセミナーは終了しました。ご参加ありがとうございました。
開催報告はこちらです。

セミナー概要

デジタル・IT技術の急激な発展と浸透により、世界的な産業構造、社会構造の変革が起こっています。このデジタルトランスフォーメーション(DX)が神戸や関西圏にもたらす未来を見据えて、産業界、自治体、大学でビジョンを共有し、経営改革や人材育成で連携するKOBEモデルを作るべく、各界の方にお集まりいただき、特別セミナーを開催します。

開催チラシ_表 開催チラシ_裏
【日時】
2019年12月6日(金) 14:00~17:00(受付開始 13:30)
【会場】
神戸学院大学 神戸三宮サテライト(ミント神戸 17階)
神戸市中央区雲井通7丁目1-1
【対象】
DXに関心のある企業・自治体・大学等の経営層・管理職層
【定員】
80名(一般募集枠 40名)
【参加費】
無料
【主催】
一般社団法人デジタルトランスフォーメーション研究機構(RIDX)
神戸大学 数理・データサイエンスセンター
株式会社日本総合研究所
【共催】
神戸大学、神戸商工会議所
【後援】
神戸市、兵庫県、神戸学院大学、兵庫県立大学、NPO法人 現代経営学研究所
【プログラム】
2019年12月6日(金)
時刻 内容
13:30~14:00 開場、受付
14:00~14:15 開会の挨拶
齋藤 政彦(一般社団法人RIDX 代表理事)・小川真人(神戸大学 副学長、理事)・神戸市
14:15~15:15 【基調講演①】
データサイエンスとビジネス
松尾 博文(神戸大学 大学院経営学研究科 教授)
15:30~16:20 【基調講演②】
DX化の鍵:データサイエンス・リテラシー
樋口 知之(中央大学 理工学部経営システム工学科 教授、前統計数理研究所 所長)
16:20~16:35 【プレゼンテーション①】
神戸データサイエンス操練所
小澤 誠一(神戸大学 数理・データサイエンスセンター 副センター長)
16:35~16:50 【プレゼンテーション②】
企業におけるDX人材育成と『KOBE×DXプロジェクト2019』
國澤 勇人(株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 マネジャー)
閉会挨拶
挨拶:淵﨑 正弘(株式会社日本総合研究所 取締役会長)

講演情報

基調講演①:データサイエンスとビジネス

講演者:松尾 博文
【講演概要】
企業が直面する膨大なデータの活用が競争優位性にどうつながるかという問題意識でデータサイエンス、AIを捉える。データサイエンスがビジネスでどのように使われているかの事例を紹介し、AI の進化で、何ができるようになったのか、何ができないのかを解説する。さらに、米国のビジネススクールで人気のある、ビジネスアナリティクスの修士課程では何が教えられているかを概観し、今、日本のビジネス教育で何が必要かを論じる。

【講演者略歴】
松尾 博文(神戸大学 大学院経営学研究科 教授)
1984年MIT 経営学研究科博士課程オペレーションズリサーチ専攻修了後、テキサス大学オースチン校ビジネススクール経営学科助教授、准教授、教授、Fred H.Moore Centennial Professorship in International Management、1999年より筑波大学社会工学系教授を経て、2004年より神戸大学大学院経営学研究科教授。専門はオペレーション管理。サプライチェーン・マネジメントの学術研究論文多数。Operations Research, Management Science等の編集委員を歴任。現在、オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会論文誌の編集委員長。

基調講演②:DX化の鍵:データサイエンス・リテラシー

講演者:樋口 知之
【講演概要】
従来の企業における研究開発は、シーズ(新規技術)からニーズ(消費者)にいたるPDCAサイクルを順推論で回す方式がほとんどであった。ところがビッグデータの登場とAI技術の革新的進歩により、ニーズからシーズへ至るルートをつくれる企業が存在感を増している。このようなデータ駆動型研究開発が成功するためには、DX化への積極的な投資とデータサイエンスに対する十分な理解が必要である。本講演では、データ駆動型研究開発におけるTIPSと人材の育成策について私見を述べてみたい。

【講演者略歴】
樋口 知之(中央大学 理工学部経営システム工学科 教授、前統計数理研究所 所長)
1989年東京大学 大学院理学系研究科 博士課程修了後文部省統計数理研究所に入所。2011年~2019年3月まで情報・システム研究機構理事 統計数理研究所長。2019年4月から中央大学理工学部教授。一般社団法人データサイエンティスト協会理事。日本学術会議の数理科学及び情報学分野の連携会員でもある。専門はベイジアンモデリング。

プレゼンテーション①: 神戸データサイエンス操練所

講演者:小澤誠一
【講演概要】
数理・データサイエンスの基礎をしっかり学び、そのうえで,本物の社会課題に紐づいた本物のデータを使った真剣勝負で「本物の実力」を身につける。そういった「尖ったデータサイエンティスト」を少数精鋭で育成する仕組みを神戸大学に作ります。意識の高い学生や社会人を分野不問・学年不問で募集して、これまでにないアプローチで実問題に取り組む、新しい共同研究の在り方をご提案します。

【講演者略歴】
小澤 誠一(神戸大学 数理・データサイエンスセンター副センター長)
神戸大学大学院工学研究科修士課程修了後、1998年博士(工学)取得、神戸大学大学院工学研究科准教授を経て、2011年より同大学院教授。機械学習、セキュリティ、プライバシー保護データマイニングなどの研究に従事。International Neural Network Society 副会長(会員担当)、Asia Pacific Neural Network Society 副会長(財務担当)、日本神経回路学会 国際理事、IEEE Trans. on Neural Networks and Learning Systems, IEEE Transaction on Cyberneticsの編集委員などを兼任。

プレゼンテーション②:企業におけるDX人材育成と『KOBE×DXプロジェクト2019』

講演者:國澤 勇人
【講演概要】
企業がデジタルトランスフォーメーションを推進する上では、AIやデータサイエンスなどに知見を有する人材の確保・育成のみならず、こうした技術と事業を組み合わせることができる人材の育成が不可欠です。今回のプレゼンテーションでは、企業におけるDX人材育成の重要性をふまえながら、産官学連携で人材育成に取り組む意義ならびに「KOBE×DXプロジェクト2019」の概要についてご紹介します。

【講演者略歴】
國澤 勇人(株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 マネジャー)
株式会社日本総合研究所に入社後、企業法務全般 (契約審査、個人情報保護、コンプライアンス啓蒙、紛争対応等)、人事全般(特にIT・デジタル事業領域の採用、人材育成、産学連携施策の推進等の各種施策)を担当。現在は同社リサーチ・コンサルティング部門にて、人事戦略立案・人事制度構築、人材採用戦略立案・採用施策推進、教育体系構築・各種教育プログラム作成、デジタル人材育成、デジタル経営のための組織改革、役員マネジメント、産学官連携推進等のコンサルティンティング業務に従事。

開催報告

2019年12月6日(金)神戸学院大学 神戸三宮サテライトにおいて、「第1回DX特別経営セミナー デジタルトランスフォーメーションが創る未来と戦略 -産官学連携のKOBEモデルの構築-」を一般社団法人デジタルトランスフォーメーション研究機構、株式会社日本総合研究所、神戸大学 数理・データサイエンスセンターが共催で開催しました。

本セミナーは、神戸地区、関西地区で、産官学が連携しデジタルトランスフォーメーション人材育成を進めていくための「KOBE×DXプロジェクト2019」のキックオフセミナーとして開催されました*。

RIDX 齋藤理事 神戸大学 小川副学長 神戸市 松崎氏

最初に、一般社団法人デジタルトランスフォーメーション研究機構の齋藤政彦理事による開会の挨拶の後、神戸大学の研究担当理事である小川真人副学長、神戸市職員の松崎太亮氏からご挨拶がありました。

神戸大学 松尾教授次に、神戸大学経営学研究科教授の松尾博文先生から「データサイエンスとビジネス」のタイトルで、基調講演がありました。ご講演では、まずデータサイエンスの事例紹介の後、データサイエンス、AI、機械学習についてご説明があり、データサイエンスを企業で機能させるために必要な人材像、現状と課題についてお話いただきました。

中央大学 樋口先生続いて、統計数理研究所の前所長、中央大学理工学部教授の樋口知之先生から「DX化の鍵:データサイエンス・リテラシ―」のタイトルで、基調講演がありました。樋口先生からは、過去30年でビジネスのあり方や価値観がどのように変化したのか、また、DSをとりまく現状についてご説明があり、これからの人材育成と組織づくりについてのご提案をいただきました。

神戸大学 小澤教授続くプレゼンテーションでは、神戸大学数理・データサイエンスセンターの研究部門長である小澤誠一副センター長より、神戸大学で進める「尖ったデータサイエンティスト」を育成するデータサイエンス教育について紹介がありました。

日本総研 國澤氏その後、株式会社日本総合研究所の國澤勇人氏から、DX人材育成と本件DXプロジェクトについて、企業のコンサルティングの視点から、その重要性についてご説明いただきました。

日本総研 淵﨑会長最後に「KOBE×DXプロジェクト2019」にご支援をいただいている株式会社日本総合研究所の取締役会長の淵﨑正弘氏から閉会のご挨拶があり、本セミナーは盛況のうちに終了しました。本セミナーへの一般参加者人数は72名であり、終了後のアンケートでは、約9割が大変満足・満足の回答でした。

*本セミナーは、当初10月12日開催予定でしたが、台風19号接近のため12月6日へ延期となりました。
日程変更に伴い、基調講演者は神戸大学大学院経営学研究科教授の三品和広氏から同研究科教授の松尾博文氏へ変更となりました。また、情報交換会は実施しませんでした。

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