イベント

数理・データサイエンス教育普及 近畿ブロックワークショップ
~数理・データサイエンス教育の全国展開へ向けて~

このワークショップは終了しました。ご参加ありがとうございました。
開催報告はこちらをご覧ください。

開催概要

世界的にデジタル変革が進む中、未来を担う人材を育成する為に、文部科学省は「大学における数理・データサイエンス教育の全国展開」をすすめています。6拠点大学におけるカリキュラム・スキルセットの検討、実施を受け、今年度20大学が協力校として選定され、数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムに加わりました。この活動の一環として、数理・データサイエンスリテラシー教育の現状、特にコンソーシアムによるカリキュラム・スキルセットの検討状況や、近畿地区の国公私立大学における数理・データサイエンス教育の実践例について情報交換する場を設けたいと思います。関係各位のご参加をお待ちしております。

1130開催チラシ
【日時】
2019年11月30日(土) 13:00~14:45(受付開始 12:30)
※ ワークショップ終了後、同会場にて第1回DX交流サロン、情報交換会が開催されます。
【会場】
TKP神戸三宮カンファレンスセンター 5階 ホール5A
神戸市中央区御幸通6丁目1-12 東館5階 三宮ビル
【対象】
国公私立大学の数理・データサイエンス教育に係る教員および関係者
【参加費】
無料
【主催】
神戸大学 数理・データサイエンスセンター
【共催】
数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアム、大阪大学数理・データ科学教育研究センター、京都大学データ科学イノベーション教育研究センター、滋賀大学データサイエンス教育研究センター
【プログラム】
2019年11月30日(土)
時刻 内容
12:30~13:00 開場、受付
13:00~13:05 開会のご挨拶
鈴木 貴(大阪大学 数理・データ科学教育研究センター)
13:05~13:30 数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムで作成中のモデルカリキュラム(仮)とスキルセット
田村 寛(京都大学 国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センター)
13:30~13:45 神戸大学の標準カリキュラムの紹介と実践
齋藤 政彦(神戸大学 数理・データサイエンスセンター)
13:45~13:55 休 憩
13:55~14:10 兵庫県立大学社会情報科学部が目指す実践的データサイエンス教育の紹介
加藤 直樹(兵庫県立大学 社会情報科学部)
14:10~14:25 和歌山大学の「実践的データマイニング1」の紹介
吉野 孝(和歌山大学 データ・インテリジェンス教育研究部門)
14:25~14:40 同志社大学文化情報学部の文理融合環境におけるデータサイエンス教育
原 尚幸(同志社大学 文化情報学部)
14:40~14:50 閉会のご挨拶
水越 裕一(文部科学省高等教育局専門教育課 情報教育推進係 係長)

「大学における数理・データサイエンス教育の全国展開」について

神戸大学は2019年、文部科学省「大学における数理・データサイエンス教育の全国展開」の協力校に選定されました(2019年1月8日発表)。文部科学省は、数理・データサイエンス教育の全国の大学への普及・展開の加速化を図るため、「大学の数理・データサイエンス教育強化方策推進検討委員会」において新たに協力校を20校選定しました。そのひとつとして、神戸大学の「大学連携と産学地域連携を活かした数理・データサイエンス標準カリキュラムの開発と地域への普及」の事業が選定されました。過去のニュース記事はこちら

数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムには、協力校として参加しております。

開催報告

大阪大学 鈴木先生2019年11月30日(土)TKP神戸三宮カンファレンスセンターにおいて、数理・データサイエンス教育普及 近畿ブロックワークショップ「数理・データサイエンス教育の全国展開へ向けて」を開催しました。

はじめに、大阪大学 数理・データ科学教育研究センターの鈴木貴副センター長より開会のご挨拶をいただきました。

京都大学 田村先生講演ではまず、京都大学 国際高等教育院附属データ科学イノベーション教育研究センターの田村寛特定教授より、「数理・データサイエンス教育強化拠点コンソーシアムで作成中のモデルカリキュラム(仮)とスキルセット」という題目で、検討中のモデルカリキュラム(仮)とスキルセットについて、カリキュラム分科会の立場から、ご説明いただきました。

神戸大学 齋藤先生続いて、神戸大学 数理・データサイエンスセンターの齋藤政彦センター長が、神戸大学の取組として、数理・データサイエンス標準カリキュラムコースの設置を主とした数理・データサイエンスセンターの教育活動の紹介を行いました。

その後、近畿地区の国公私立大学から代表として3名の先生に各大学の取組についてご紹介いただきました。

兵庫県立大学 加藤先生まず、兵庫県立大学 社会情報学部の加藤直樹教授より、兵庫県立大学で行っているデータサイエンス関連の授業科目のご紹介をしていただきました。兵庫県立大学が行っているPBLの授業では、企業の協力のもと、実際に店舗に見学に行くことで学生自身が課題を見つけ、課題発見から分析、施策の提案までを通して行っているとのことでした。また、企業との連携授業や、外部講師をお招きしての授業など、様々な取組を実施されています。

和歌山大学 吉野先生次に、和歌山大学 データ・インテリジェンス教育研究部門の吉野孝教授より、和歌山大学で行っている「実践的データマイニング1」という授業科目のご紹介をしていただきました。和歌山大学の授業では、専用回線を引いているデータセンターを活用し、インターネットを経由せずにデータを利用させることで、企業データの安全性を確保しているとのことでした。また、授業では、現場の見学を行い、課題設定、分析、提案を通して行っている他、企業の方に上司役として授業に参加してもらうことで、実業務を意識したロールプレイ型のPBLを行っているとのことです。

同志社大学 原先生最後に、同志社大学 文化情報学部の原尚幸教授より、文理融合環境におけるデータサイエンス教育についてご紹介いただきました。同志社大学の文化情報学部は2005年に設立され、文系・理系の両方を受け入れているため、早くから文理融合環境でのデータサイエンス教育に取り組まれています。そのため、1年次から2年次には基本的なデータサイエンス科目を講義・演習のセットで開講しており、2年次から3年次にはデータサイエンスを用いた課題解決型の授業を開講し、4年次ではデータサイエンスを用いた卒業研究を行っていくというように、一貫したカリキュラムが整備されています。

本ワークショップへは、企業・研究所関係者、行政担当者、大学教職員、学生など、全国より53名の方にご参加いただきました。アンケートにおいても、ご回答いただいた内の9割以上の方に「非常に満足」、「満足」とご回答いただき、数理・データサイエンス教育の普及に向けて、非常に有意義な情報交換を行うことができました。

会場風景
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