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木村建次郎教授(数理データ)らが創業した神戸大学発スタートアップIntegral Geometry Science(以下、IGS)が総額約45億円の資金調達を実施したことについて、日経産業新聞(2024年1月23日発行 第9面)および日経電子版(2024年1月25日)に掲載されました。

IGSはSBIインベストメントを引受先とした第三者割当増資で20億円を調達し、さらに新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援事業に採択され、約25億円の研究費を受け取ることになりました。
IGSは2012年に木村建次郎教授らが設立した神戸大学発スタートアップです。木村教授が解決した「波動散乱の逆問題」を対象とした数式は、散乱した電磁波や音波から元の物体の形状を特定でき、応用すれば体内や建物内部の画像化を可能にします。IGSはこの技術をさらに応用し、電流の分布を画像化する装置を開発し、電気自動車(EV)電池を非破壊で品質検査できる装置を開発しています。
木村教授は調達した資金の使い道について、「NEDOの支援事業に採択され、量産化技術開発に向けた25億円の研究費を受けとる。ここに自社から資金を投じて、2026年をメドに量産機を開発する計画だ。一度に多数のEV電池を検査できるシステムを構築する」と語っています。

掲載情報

日経電子版(2024.1.25)※有料記事

関連リンク

木村建次郎教授(数理データ) インタビュー(神戸大学ニュースサイト2019.1.15)

世界初、蓄電池内部の電流密度分布の画像診断システムを開発(神戸大学ニュースサイト2019.5.29)

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